
顔のたるみを解消するには?たるむ原因や改善のためにできること
年齢と共に顔のハリ不足やたるみが気になってきたという方もいるのではないでしょうか。ハリのある肌に近づくためには、顔がたるむ原因を正しく理解したうえで、適切なセルフケアを続けることが大切です。
この記事では、顔がたるむ原因や顔のたるみ改善に効果的なセルフケア方法、気をつけたい生活習慣について解説します。顔のたるみを解消してハリと潤いのある肌をめざしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
01.顔がたるむ原因とは?
顔がたるむ主な原因として、以下の4つが挙げられます。
- 乾燥
- 紫外線
- 加齢
- 表情筋の衰え
それぞれ詳しく解説していきます。
1.1.乾燥
乾燥が進むと肌が適切な水分量を維持するのが難しく、たるみやシワが目立ちやすくなります。
乾燥による肌の水分不足が慢性化すると、肌を外部刺激から守るためのバリア機能が低下したり、健康的な肌を維持するためのターンオーバー(新陳代謝)が乱れたりと、さまざまな悪循環がうまれます。
その結果、肌は徐々にハリを失い、たるみやシワが目立ちやすくなってしまうのです。
1.2.紫外線
紫外線は、肌のハリの元となるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えるため、長時間浴びることで顔のたるみの大きな要因となり得ます。
紫外線は波長の長さによって大きく3種類に分類されますが、特に注意が必要なのは「UV-A」と呼ばれる、最も波長が長い紫外線です。
UV-Aは、肌のハリや弾力を保つために必要なコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞など肌の深部まで深刻なダメージを与えます。
そのため、適切な紫外線対策をおこなわないと、肌はハリや弾力を失い、結果的に顔のたるみが目立ちやすくなってしまいます。
1.3.加齢
ほうれい線やマリオネットラインなど、肌のたるみが原因で生じる肌悩みには、加齢が影響しているものもあります。
肌内部で生成されるコラーゲンやエラスチンなどは、年齢と共に減少していくことで肌のたるみにつながります。
加齢により顔の皮膚や皮下脂肪が重力に引っ張られて下がってしまうことで、肌のハリを失う大きな原因として考えられています。
1.4.表情筋の衰え
顔のたるみには、表情筋の衰えも関係しています。
表情筋は顔の皮膚や脂肪を支える筋肉の総称で、ハリのある肌を維持するうえで重要な役割を担っています。日常的に使わないでいると衰え、たるみの原因となってしまいます。
表情筋の衰えには加齢も影響しますが、長時間のマスク着用が日常化している方も注意が必要です。マスクをつけていることで、顔の筋肉を大きく動かす機会が減り、表情筋が十分に使われなくなります。
その結果、表情筋がゆるみ、年齢を問わず顔がたるんだ印象になりやすくなるのです。

02.顔のたるみを予防・改善するためのセルフケア方法
顔のたるみの予防や改善をしたい方は、日常的にセルフケアを行うのがおすすめです。効果的なセルフケア方法として、以下4つが挙げられます。
- 保湿ケアをする
- 紫外線対策をする
- 顔のマッサージやトレーニングをする
- 肌のハリや弾力に必要な成分を取り入れる
それぞれ詳しく解説していきます。
2.1.保湿ケアをする
上述したとおり、肌の乾燥は肌をゆるませる大きな原因の一つです。日ごろから保湿ケアを徹底することで、肌の乾燥を防ぎ、適切な水分量を維持しやすくなるでしょう。
効率的に保湿ケアをするには、アイテム選びが重要です。保湿成分が多く配合されているスキンケアアイテムを選ぶことで、肌の乾燥を防ぎやすくなります。
また、保湿ケアは習慣化させることが何よりも重要です。こまめに肌を保湿し、乾燥させる隙を与えないようケアすることで、たるみが目立たない肌をめざすことができるでしょう。
2.2.紫外線対策をする
顔のたるみには、紫外線対策も有効です。紫外線は年間を通じて降り注ぎ、肌のハリや弾力を奪う要因となります。
日焼け止めは季節を問わず使用し、必要に応じて帽子や日傘も活用しましょう。紫外線はガラスを透過するため、室内にいる場合でも対策を怠らないことが重要です。
また、紫外線を浴びたあとのアフターケアも忘れてはいけません。紫外線により日焼けしてしまった場合は、保冷剤などで肌のほてりを冷やした後、しっかりと保湿し、肌のダメージケアに努めましょう。
2.3.顔のマッサージやトレーニングをする
顔のマッサージやトレーニングは、表情筋を刺激し、血行を促進させる効果があるため、顔のたるみ解消マッサージに有効的なセルフケア方法といえます。
顔のマッサージをする際は、指の腹を使い、顔の中心から外側に向かってやさしく円を描くよう意識しましょう。強く擦ると肌を傷めてしまうため、力加減には注意が必要です。
表情筋のトレーニングは、口を大きく開けて「あいうえお」と発声したり、頬をふくらませて空気を左右に動かしたりする簡単な運動から始めてみるのがおすすめです。
これらのケアを継続することで、顔のたるみの予防や改善につながります。
2.4.肌のハリや弾力に必要な成分を取り入れる
顔のたるみには、肌のハリや弾力を維持する効果が期待できる成分を積極的に取り入れることが重要です。代表的な成分として、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどが挙げられます。
それぞれの特徴は、以下のとおりです。
- コラーゲン:肌にハリや弾力を保つために必要な保湿成分
- ヒアルロン酸:肌にハリと潤いを与える保湿成分
- エラスチン:ハリや弾力、みずみずしさを保つ働きがある成分
日常的に使用するスキンケアアイテムにはこれらの成分が配合されたものを選ぶといいでしょう。また、必要があればサプリメントなどを活用して、体の内側からもケアを行うことも大切です。
03.顔のたるみで気をつけたい生活習慣
顔のたるみには、こまめなセルフケアを行うだけでなく、日ごろの生活習慣に気をつけることも重要です。
- 栄養バランスを考えた食生活
- 規則的な睡眠時間
- 運動習慣を身につける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
3.1.栄養バランスを考えた食生活
顔のたるみには、栄養バランスを考えた食生活を意識することが非常に重要です。
肌は、私たちが摂取する栄養素によって作られています。そのため、以下のような食材をバランス良く摂ることを意識してみましょう。
- 大豆製品:納豆、豆腐、きな粉など
- ポリフェノールを含む食品:ごま、なす、ココアなど
- タンパク質を含む食品:肉類、魚介類、卵など
イソフラボンを多く含む大豆製品や、抗酸化作用があるポリフェノールを含む食品は、積極的に摂ることで肌に潤いを与え、肌を整える効果が期待できます。また、肉類や魚介類などに多く含まれるタンパク質も、肌のハリやツヤを保つために欠かせない栄養素です。
また、日々の食事で不足しがちな栄養素はサプリメントから摂るなど、自身に合った無理のない方法で食生活を見直してみましょう。
3.2.規則的な睡眠時間
顔のたるみは、睡眠不足とも深い関係があります。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の再生を促し、コラーゲンの生成を助ける働きがあります。また、肌のターンオーバー(新陳代謝)のサイクルを整えるという観点でも、十分な睡眠を取ることは非常に重要です。
このほかにも、日々の睡眠を見直す場合は、睡眠時間だけでなく睡眠の質にも気をつけることが大切です。毎日一定の時間に就寝し、寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控えるよう意識することで、良質な睡眠を取りやすくなるでしょう。
3.3.運動習慣を身につける
顔のたるみには、運動習慣を身につけることも効果的です。
運動は体の血行を促進させる作用があるので、適度な運動を習慣化させることで、血液を通して肌に必要な酸素や栄養を全身に満遍なく行き渡らせることができます。
全身運動の他に顔の筋肉を意識したエクササイズやストレッチを取り入れてみると、表情筋が鍛えられ、引き締まった印象の肌をめざすことができるでしょう。
ハードな運動をすればいいわけではないので、まずはウォーキングやジョギングなど、手軽にできるものから始めてみるのがおすすめです。

04.まとめ
顔がたるむ原因には、乾燥や紫外線、加齢、表情筋の衰えなどが挙げられます。
肌のたるみやハリ不足を解消するには、日常的な保湿ケアや紫外線対策、顔のマッサージなどが効果的ですが、食生活や睡眠、運動といった生活習慣を見直すことも非常に重要です。
自身のライフスタイルに合ったお手入れ方法をうまく取り入れて、ハリと潤いのある健康的な肌をめざしましょう。