
カンタン·美味しい
抗酸化レシピ
これからの季節は紫外線などの影響により活性酸素が増え、肌の老化が進行する時季。そこでおすすめしたいのが抗酸化レシピ。活性酸素の働きを抑え、紫外線によるダメージを軽減する料理で、身体の内側からキレイになりましょう!
01.抗酸化に役立つ食材を取り入れて
“サビない”身体をつくろう!!
「身体がサビる」とは、体内で活性酸素が増え、細胞や組織が酸化して老化が進むこと。活性酸素は体内の酵素によって分解される他、抗酸化物質の働きで抑えることができます。しかし加齢などにより活性酸素を無毒化する働きが低下してしまうため、日々の食事で抗酸化物質を積極的に取り入れることが若さの秘訣です。
[ カロテン ]
カロテンは、緑黄色野菜に多く含まれています。体内で生成される活性酸素の発生を抑え、細胞の老化を防いでくれます。また免疫細胞の活性化を促し、感染症の予防にも役立つなど、健康維持に欠かせない栄養素です。

[ ビタミンACE ]
ビタミンエース(ACE)の3つの栄養素は抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を抑制してくれます。ビタミンAは、体内で植物性のカロテンからつくられるものと動物性のレバーなどに含まれているものがあります。



[ リコピン ]

リコピンはトマト、スイカ、金時ニンジンなどに含まれる赤色の色素成分です。脂溶性の抗酸化物質で活性酸素の増加を抑制し、細胞の老化や免疫機能の低下を防ぐ効果が期待できます。

[ イソフラボン ]

イソフラボンはポリフェノールの一種で、大豆や大豆製品に多く含まれています。女性ホルモンのバランスの調整や骨粗しょう症の予防に関わっているといわれています。

[ たんぱく質 ]

たんぱく質は人間の命を守る大切な栄養素です。全身の細胞、筋肉、血液、ハリのある肌、ツヤのある髪などをつくります。たんぱく質を多く含む肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などを毎日の食事に取り入れましょう。
02.“サビない”体を作る抗酸化レシピ

管理栄養士。国際薬膳師。ニュートリ・クッキング代表。米国ミズーリ州立大学にて栄養学を、コルドンブルー料理学校にて料理と製菓を習得。都内の料理学校勤務を経て、劉海洋(辰巳洋)氏に師事し中医学を学ぶ。栄養料理教室、薬膳料理教室を通し、栄養・料理・薬膳について分かりやすく伝える。著書に『食べてキレイになる!美肌レシピ』(SBクリエイティブ株式会社)など。
おかずにもなるボリューム満点サラダ牛肉のサラダ
牛肉は茹ですぎるとかたくなるので、色が変わる程度にサッと茹でるのがポイント。ドレッシングに加えた粒マスタードの香りと辛味が食欲をそそります。

作り方
- ボウルにAを入れて混ぜ、赤タマネギとオリーブ油を加えて混ぜる。1/2量は別の容器に取りだしておく。>
- 牛肉は熱湯にサッとくぐらせて火を通してから食べやすく切り、ボウルに入れてドレッシングをからめておく。>
- サニーレタスは食べやすくちぎり、キュウリは斜め薄切りにする。ミニトマトは横2つに切る。>
- 2のボウルに3の野菜と残りのドレッシングを入れて混ぜ、器に盛る。>
包んで蒸すだけ! 野菜の栄養をギュッと閉じ込めるホタテと小松菜の簡単蒸し
時間があるときに材料を包んでおけば、家族の帰宅時間が違っても温かい料理がいただけます。冷蔵庫の余り野菜とタラや鮭の切り身、薄切り肉でも簡単につくることができます。

作り方
- ホタテは両面に片栗粉をまぶす。
- 小松菜は4cm長さに、タマネギは1cm幅の縦切りにする。赤パプリカは長さを2等分して細切りに、ショウガはせん切りにする。全てをボウルに入れて混ぜ4等分する。
- 30cm四角に切ったクッキングシートの中央に塩昆布をのせる。2の野菜を重ね、その上にホタテを並べる。
- クッキングシートの上下両端を合わせて包むように2回折り込み、左右両端をねじってとめる。
- フライパンに4を並べる。水を1cm深さまで入れてフタをし、約10分蒸す。器に盛り、折り込み部分を広げてポン酢醤油をかける。
忙しい朝にも片手で食べられるお手軽サンドエビとアボカドのサンドイッチ
挟む具材はお好みで変えてアレンジも楽しめます。アボカドペーストは、肉や魚料理、パスタ料理にも相性◎!

作り方
- バターロールは横に切り込みを入れる。アボカドは縦の周囲に切り込みを入れて種を取りだす。さらに縦に2等分し、皮をむいて5mm幅に切る。サニーレタスはちぎる。
- アボカドペーストのアボカドは1と同様に種と皮を除き、ボウルに入れてスプーンでつぶしてAを混ぜ、最後に溶かしバターを加えて混ぜる。
- バターロールの切り込みの下側に2をぬり、レタス、アボカド、ボイルしたエビの順に重ねる。
あと1品欲しいときに。電子レンジで簡単調理さやいんげんの五色白あえ
料理が面倒…というときでも電子レンジだけでつくれる手間なし副菜。5色の食材で彩りも華やかに。

作り方
- 豆腐はザルで水切りし、キッチンペーパーで包む。電子レンジで熱くなるまで約2分加熱し、ボウルに入れてスプーンでつぶす。
- さやいんげんは、ヘタを除き3cm長さに切る。ニンジンは3cmの短冊切りにする。カボチャは3cm長さで1cm角のスティック状に切る。
- 耐熱容器に2の野菜を全て入れ、電子レンジで約4分加熱する。1のボウルにBを混ぜて加え、加熱した野菜と黒豆を入れる。ふんわりと混ぜて器に盛る。
03.ひと工夫で大違い!
栄養ロスにならない調理のコツ
せっかく身体にも肌にも良いレシピをいただくなら、栄養ロスにならない調理のコツを知っておきたいですよね。こちらでは、野菜の栄養を逃さないポイントをお伝えします。


野菜は繊維に沿って切ると細胞が壊れにくいため栄養素が流出しにくくなります。また、シャキシャキとした歯応えも楽しめます。


野菜の皮には腸内環境を整える食物繊維が含まれています。また苦味や渋味、色素がある野菜の皮には、抗酸化作用がある各種ポリフェノールが含まれています。栄養・食品ロスの観点からも、なるべく皮ごと調理することをおすすめします。


電子レンジは短時間で食品を温めたり煮たりできるため、栄養素の損失を最小限に抑えることができます。特に水溶性ビタミン(ビタミンCやビタミンB群)は水に溶け出す量が少なく、栄養素を保持しやすいです。


体内で必要に応じてビタミンAに変わるカロテンは油に溶ける性質があるので、油と一緒に調理すると体内に吸収されやすいです。カロテンが多いニンジン、トマト、カボチャなどには油が入っているドレッシングや炒め物がおすすめ。


サラダなどで生で食べることも多いレタス、キャベツ、パプリカなどはビタミンCを多く含んでいます。ビタミンCは水に溶けやすい性質を持っているため、水で洗いすぎたり、水に浸けすぎないようにしましょう。


野菜を保存するときは、乾燥による栄養素の損失を防ぐためにポリ袋やラップを使いましょう。さらに白菜、キャベツ、レタスなどは芯をくり抜いて、水で濡らしたキッチンペーパーを詰めて冷蔵庫で保存すると新鮮さが長持ちします。